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本書は、犬山市の教育改革が、どのような理想と現実との格闘のもとで進みつつあるのかを、当事者の視点から描き出したものである。本書がユニークなのは、市長・教育委員会と学校・教師、さらには地域住民が、「システム」として教育改革に取り組んでいる、そうした地域単位の改革を描き出している点である。一握りのすぐれた教師の実践記録でも、名物校長の学校づくりの奮闘記でもない。市内の学校のどこを見ても、改革の実をあげようとする。それぞれの学校の「自主と自立」を掲げた改革の記録である。

目次 ：第１部　犬山の学びの学校づくりと教育の地方自治を求めて（学びの学校づくり―ひとつの自治体教育政策；少人数授業と少人数学級―自治体教育政策の展開１；副教本と教育課程づくりの模索―自治体教育政策の展開２　ほか）；第２部　犬山の教育改革の歩みとその基本にある考え（平成１３～１４年度・学びの学校づくりを目指す授業づくり；平成１５年度～・学校の自立を目指す授業づくり；平成１１～１２年度・学びの学校づくりを目指す教育条件の整備）；第３部　犬山の「学び」の授業の創造（「学び」の実現をめざす犬山の試み；犬山の研究的実践；副教本を活用した授業の実際）；対談　地方自治と教育改革―橋本大二郎高知県知事と石田芳弘犬山市長対談；教育委員からのメッセージ

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