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色と金に溺れ、破滅へと向かう男と女―。実在の事件に想を得て、濡れ場たっぷりに読物化した『週刊新潮』の名物連載「黒い報告書」。その４０年続く歴史の初期には、常連作家の他、新田次郎、水上勉、城山三郎らも寄稿。平成に入ってからは、岩井志麻子、重松清、志水辰夫ら人気作家が執筆者として名を連ねている。一流の書き手が、時代のエロスと犯罪を濃厚に描いた「報告書」傑作選。

目次 ：「不器用な男」が夢みた人生が二度あれば（重松清）；白い壁の中の生存者（新田次郎）；神からの返杯でも戻らぬ「伝書鳩」（梟森南溟）；京の製造問屋を奈落に突き落した「義姉と義弟の情事」（松村喜彦）；還暦社長が溺れた韓国女「悦楽の水飛沫」（岩井志麻子）；兄と妹「禁断の絆」に北陸の風雪は冷たく（高山文彦）；おとうさんを殺した男にあたしは連れまわされたけど…（内田春菊）；千五十万円の約束手形（城山三郎）；ソープ嬢が「金」で買っただんじり祭りの「スター」（島村洋子）；尻フェチ男がはまった「美形ヒップ」の意外な罠（杉山隆男）；男のベルトを掴んだ美人ママの「邪悪な手」（中村うさぎ）；愛人バンク「一日奥様」と過ごした“医師の法税”（粉川宏）；塩原事件の女（水上勉）；不動産営業マンの心に降った札幌の「冷たい雨」（志水辰夫）

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