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三枝俊徳は、江戸時代末期から明治にかけて活躍した、上総国佐貫藩の藩医である。文政六年(一八二三)六月十日、同藩医であった父俊徳の長子として生まれ、天保十四年(一八四三)父の死後、家業を継ぎ、襲名して俊徳と名乗った。本書に収められている史料は、「明治廿五年第一月七十齢染渓三枝俊徳誌」と三枝俊徳が記した記録と、同じく俊徳の文字で「明治三十五年十一月在病床記三枝俊徳」と書かれている二点である。

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