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明治維新後の躍進から日清・日露戦争の勝利を経て、なぜ日本は「敗れる戦争」へと突き進んだのか?政治の迷走、軍部の独走に翻弄され、なぜ日本の国策は「一元化」できなかったのか?本書は“近代未満の存在”に終わった「日本陸海軍のキーパーソン」25人の理想と挫折をたどり、戦前日本の“失敗の本質”を読み解く。今も変わらぬ日本の「パワー・エリートの限界」を鋭く衝いた一冊。
目次 :宮古湾海戦の殴り込みを指揮した「学のある英雄」のその後“蝦夷共和国海軍奉行”荒井郁之助;国産か外国産か―新式歩兵銃の「大量整備」への早道は?“陸軍少将”村田経芳;対ロシア最前線―開拓使の「東印度会社」化を狙うも頓挫“陸軍中将”黒田清隆;草創期の明治政府で誰よりも「二者択一」に苦しめられる“元帥海軍大将”西郷従道;高杉晋作ゆずりの「海上機動戦法」で上陸作戦の第一人者に“陸軍中将”山田顕義;山縣有朋に愛され、メッケル少佐に論駁した「非藩閥将軍」“陸軍大将”小川又次;非凡な記憶力で日露戦争の「論功行賞」をあざやかに裁定“陸軍大将”本郷房太郎;在職45年―日本海海戦時の作戦班長から軍令部長まで“海軍大将”山下源太郎;日本の国防国策の「世界的ビジョン」を初めて言語化するも“陸軍大将”田中義一;日本の「パワー・エリートの限界」を遺憾なく露出した政権“海軍大将”岡田啓介〔ほか〕
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