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現役看護師として見聞きした医療系怪談で鮮烈なデビューを飾り、その後も圧倒的な筆致で紡がれる昭和怪談など独特の恐怖世界を築いてきた雨宮淳司。そして、怪談飽和時代に彗星のごとく現れ、新鮮かつ予測不能な恐怖を提示し実話怪談の可能性を広げた戸神重明。全く異質な個性を持ちながら、ともに恐怖箱レーベルで圧倒的な人気を誇る二人が初のタッグを組んだ。その結果は、恐怖+恐怖ではなく、恐怖×恐怖。空恐ろしいまでに深く闇を広げ、恐怖の粒子をばら撒いた。この世のどん底で降りやまぬ恐怖のシャワーを浴びる悦楽、ぜひ味わっていただきたい。

目次 ：霧立ち昇る秋の…(戸神重明);黒い犬(戸神重明);初秋の電話(戸神重明);秋の川岩(戸神重明);追い掛けてくるもの(戸神重明);狙われた娘(戸神重明);プチぼったの隣の店(戸神重明);大首(雨宮淳司);冬の月蝕(戸神重明);雪を踏む音(戸神重明);大雪の火葬場(戸神重明);プールの真上の体育館(戸神重明);あとみよそわか(雨宮淳司);春、桜の木の上には(戸神重明);童女(戸神重明);景色(雨宮淳司);初夏の九番カーブ(戸神重明);他人の荷物(戸神重明);雷雨(戸神重明);黒いウミヘビ(戸神重明);盆の監視塔(戸神重明);お化け屋敷の娘(戸神重明);夏の来訪者(戸神重明);夏休みの別荘(戸神重明);トチリの女(雨宮淳司);午前三時の電話(戸神重明);壺研ぎ(雨宮淳司);最強の酒(雨宮淳司)

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