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わが子への怯え、親への嫌悪。誰もが感じたことのある「親子の困難」に対し、名文家・内田樹さんが原因を解きほぐし、解決のヒントを提示します。それにしても、親子はむずかしい。その謎に答えるため、1年かけて内田親子は往復書簡を交わします。「お父さん自身の“家族”への愛憎や思い出を文字に残したい」「るんちゃんに、心の奥に秘めていたことを語ります」。微妙に噛み合っていないが、ところどころで弾ける父娘が往復書簡をとおして、見つけた「もの」とは?笑みがこぼれ、胸にしみるファミリーヒストリー。
目次 :プロローグ―僕が考える「親子」;パリ、カルチエ・ラタンの中華食堂にて;僕が離婚した年の長い夏休み;「内田樹の真実」はどこに?;「記憶の物置」に足を踏み入れる;親の心理に苦しむ子どもたち;神戸での父子家庭、「非人情」な父親だった;お父さんは、死にかけのウサギの赤ちゃんのように弱っていた;「パブリックドメイン」はおすすめ;自分の姿を照らす「敵」;「気持ちよい動き」を真似よ;家族で継承される;僕の原点、自由が丘の下宿生活;お父さんの「オフレコ青春日記」;バザール、凱風館マルシェ、経済活動の本質;これから日本の経済はどうなるか;利益をもたらす「通りすがりの人」;親が子に与えるのは、「愛」「恐怖」の二択か;「人間は壊れ易い」のを知っていた戦争世代;愛しているお父さんへの「負い目」―「親子ってなんなんだ」?読者アンケート;親子の問題、解決のヒント;二人だけの生活は大変なこともあったが…;スパイが語る「嘘の告白」、冬の北京、仕上がりのいい「物語」;エピローグ―思い出のおばあちゃん
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