近年、電子書籍の需要が高まっており、「電子書籍をなるべく安く使いたい」、「家族や友人とシェアすればお得に読めるのでは?」と思う方もいるのではないでしょうか?
この記事では、電子書籍を安くお得に使う方法、友人や家族と電子書籍を共有しても違法にならないのか?という疑問を解消するため、電子書籍の共有方法、違法になってしまうライン、電子書籍を共有できるサービスを解説しております!
電子書籍を誰かと共有したいと考えている方は必見です!
そもそも電子書籍の共有は違法?
そもそも電子書籍の共有は違法ではないのでしょうか?自分のアカウントを他人に教えるのは、違法なのではないか?と思う人も中にはいるでしょう。
ここでは、どんな場合が違反で、どんな場合であれば違反にならないのかを解説していきます。
家族間で電子書籍を共有するのはOK
夫婦や親子などといった家族間であれば、電子書籍の共有はOKです。家族間で電子書籍のアカウントを共有したい場合は、”マルチデバイス機能”を使ってシェアすることができます。
ただ、電子書籍のサービスによっては、マルチデバイスできる台数が異なるため、シェアする際はMAX何台までマルチデバイスできるか確認してからにしましょう。
友人同士で電子書籍を共有するのは違反!
マルチデバイス機能を使って、友人同士で電子書籍を共有すると、規約違反になるサービスが多いです。
例として、「コミックシーモア」の規約を紹介します。
第4条 IDおよびパスワードの管理
お客様は、ユーザーIDおよびパスワードを第三者に譲渡、売買、承継、貸与、開示または漏洩してはならないものとします。
引用元:https://www.cmoa.jp/kiyaku/
第三者の内容が明記されておりませんが、家族以外の友人などは第三者とみなされることが多いため、友人同士などでのアカウント共有はしないようにしましょう。
社内で電子書籍を共有するのは控えた方がいい
先ほどの「コミックシーモア」の内容からすると、情報共有のために社内で電子書籍を共有するのも違反となります。
ただ、下記などの社内でも電子書籍が共有できるサービスもあるため、社内で共有できる電子書籍サービスを探している方は、他にも探してみるのもいいですね。
電子書籍の共有を家族とする方法
前述したように、家族間であれば電子書籍を共有しても違法ではありません。
それではさっそく家族間で電子書籍を共有する方法を説明していきます。
端末で回し読みする方法
家族間で電子書籍を共有する方法の一つとして、端末を丸ごと貸す方法があります。
例えば、お子さんが小さくてまだスマホやタブレットなどをうまく使いこなせない場合に最適です。ただ、端末ごとを渡してしまうと誤操作でその他のデータや個人情報が消されたり変更されたりなどのリスクはあるため、不安な方は専用の端末を用意する方が無難ですね。
アカウントを共有する方法
電子書籍を家族間で共有する方法のもう一つが、アカウント情報を渡して共有することです。
電子書籍ストアで会員登録をしたら、登録した電子書籍ストアのアプリをダウンロードします。実際に電子書籍を読むデバイス(スマホやタブレット、PCなど)で登録したIDやパスワードを入力し、それぞれのデバイスでログインしましょう。※別のアカウントでログインしてしまうと、電子書籍を共有することができないので注意です!
当たり前ですが、ログイン情報を勝手に変えられてしまうと自分自身がログインできなくなる可能性があるのでその点についても注意が必要ですね。
電子書籍を共有するメリット、デメリット
続いては、電子書籍を共有するとどんなメリット・デメリットがあるのかをまとめました。
さっそく見ていきましょう。
電子書籍を共有するメリット
まず電子書籍を共有した時のメリットは下記の通りです。
- 紙と違うので汚されたり劣化するリスクがない
- 趣味を共有できる
- 割り勘すれば安く書籍が購入でき
電子書籍よりも紙の書籍で読みたい!と言う方も中にはいると思います。
電子書籍を家族でシェアしたいけど、なかなか肯定的になってくれない…という悩みを抱えている方は、ぜひ次の詳細を参考にしてください。
汚されたり劣化する心配がない
まず1つ目のメリットとして、汚されたり劣化する心配がないことです。
電子書籍は紙と違い、端末で書籍を読むため破れたり、飲み物をこぼして汚れてしまったりなどの心配がいりません。
また、購入した電子書籍は全てアプリ上(ブラウザの場合はクラウド上)に保存されるので、無くしたりする心配もないです。
電子書籍であれば、家族に本を貸したい時・借りたい時もそのような心配がないので、安心して貸したり借りたりすることができます。
趣味を共有できる
2つ目のメリットとして、趣味を共有できることです。
自分が読んでみて良かった本や漫画を紹介したり、逆に家族から読んだあとの感想や、おすすめの本や漫画を紹介されたりなど、より家族とのコミュニケーションが増えるかもしれません。
自分になかった価値観や、新しい考え方が生まれるきっかけになる時もあるので、自分自身の視野を広げるのにも役立ちそうですね。
割り勘すれば安く書籍が購入できる
3つ目のメリットとしては、家族間で割り勘すれば安く書籍が購入できることです。これが家族間で電子書籍を共有する一番のメリットなのではないでしょうか…!
月会費や、本の購入費を半分にできるので、その浮いた分のお金で他の本を購入できるなど、お得に書籍を読みたい人にとってはかなりメリットかと思います。
電子書籍を共有するデメリット
反対に、電子書籍を共有する際のデメリットは下記の通りです。
- マルチデバイス数の制限で同時に使えない
- 購入履歴や検索履歴がバレる
- 勝手に購入されたり、クーポンが使われる可能性がある
家族で電子書籍をシェアする際のデメリット部分を知っておけば、あらかじめ対処策を打っておけるためこちらも必読です。
それぞれ詳細を見ていきましょう。
マルチデバイス数の制限で同時に使えない
まず一つ目のデメリットとして、マルチデバイス数の制限で同時に使えないことです。
せっかく家族と電子書籍を共有できても、マルチデバイス数の制限で使えなかった、という場合があります。
一般的に、マルチデバイス数の制限は1アカウントあたり5台ほどなので、5台以上のデバイスを使うことがあるのであれば、アカウントをもう一つ用意した方が良さそうです。
購入履歴や検索履歴がバレる
2つ目のデメリットは、購入履歴や検索履歴がバレてしまうことです。
1つのアカウントを複数のデバイスで共有して使うため、どうしても購入履歴や検索履歴はバレてしまいます。
電子書籍を家族と共有する場合は、アダルト系やBL系の購入は控えておいた方が良さそうですね…。
ただ、ストアによっては本棚に鍵をかけられたり、自分が購入した書籍を隠したりできる機能もあるので、こちらの機能があるかどうかでストアを選ぶのもいいかもしれません。
勝手に購入されたり、クーポンが使われる可能性がある
3つ目のデメリットとして、勝手に書籍を購入されたり、クーポンを使われたりする可能性があることです。
特にお子さんがいる家庭だと、ワンクリックで購入できるストアもあるため、気がついたら勝手に何冊も購入される可能性もあります。そうならないためにも、ある程度の制限がかけられるようなストア選びができるといいですね。
電子書籍が共有できるおすすめストア9つをご紹介!
実際にどんな電子書籍のサービスがあるのでしょうか?代表的な電子書籍ストア9つを紹介していきます!
Kindle│コスパ最強
電子書籍ストアと言えば、みなさんお馴染みのKindle。
Amazonが提供している電子書籍ストアで、月額980円(税込)のKindle Unlimitedに登録すれば、200万冊以上の電子書籍が読み放題のコスパ最強電子書籍ストアです。
Kindleはビジネス書籍の種類が豊富なので、社会人になってから勉強をしたい方や、将来のためにスキルアップをしたい方にとってはかなりおすすめとも言えます。
また、30日間無料でサービス登録もできるので、1ヶ月間試してみて本当にいいと思ったら本登録をするのも良いかと思います。
ストア名 | Kindle |
鍵付き機能 | 最大6台(アプリ5台、ブラウザ1台) |
書籍の数 | 200万冊以上(Kindle Unlimitedの場合) |
鍵付き機能 | なし |
料金 | 月額980円(税込、Kindle Unlimitedの場合) |
参考:Kindle
honto│紙と電子のハイブリッド書店
DNPが運営する電子書籍ストアhontoは、丸善・ジュンク堂・文教堂書店などと提携している非常に規模の大きいサービスです。
丸善・ジュンク堂・文教堂書店で貰えるhontoカードとhonto電子書籍ストアのアカウントを連携することで、書籍の形態問わずお得に購読できるのが特徴で、紙と電子書籍の両形式を併用している本好きな方にはhontoは間違いなくおすすめです。
ストア名 | honto |
マルチデバイス対応台数 | 5台 |
書籍の数 | 約70万冊以上 |
鍵付き機能 | シークレット本棚(ブラウザのみ利用可) |
書籍の数 | 無料 |
参考:honto
ブックライブ│使いやすさNo.1!
ブックライブは、凸版印刷グループである株式会社BookLiveが運営する電子書籍サービスで、「2020年オリコン顧客満足度ランキング漫画アプリ 総合型」で1位を獲得した電子書籍サービスです。
ブックライブは他の電子書籍ストアにはあまりない、本棚の鍵付き機能があるため、家族に購入した書籍がバレる心配はありません。
また、無料で読める本が1万冊以上もあり、新規で無料課員登録をすると50%OFFのクーポンももらえるため、お得に書籍を読みたい人にとってはもってこいの電子書籍ストアです。
ストア名 | ブックライブ |
マルチデバイス対応台数 | 5台 |
書籍の数 | 100万冊以上(無料作品は1万冊以上) |
鍵付き機能 | あり |
料金 | 無料 |
参考:ブックライブ
dブック│dポイントを貯めてお得に読もう!
dブックはNTTドコモが運営する電子書籍ストアで、約68万冊以上のラインナップがあり、無料で読める作品が3,000冊以上あるため、ちょっとした暇つぶしや、自分好みの作品を探すのにもってこいのストアです。
また、dブックはお得にdポイントが貯まるキャンペーンや対象の作品が無料・割引になるイベント等も行っているので、普段からdポイントを貯めている方はぜひ利用してみてくださいね。
ストア名 | dブック |
マルチデバイス対応台数 | 1つのdアカウントで、dブック・dマガジンの合計10台 |
書籍の数 | 68万冊以上 |
鍵付き機能 | なし |
料金 | 無料 |
参考:dブック
コミックシーモア│漫画を読むなら!
コミックシーモアは、NTT西日本の子会社であるNTTソルマーレ株式会社が運営する電子書籍ストアです。
コミックシーモアの1番の特徴は、自分の漫画を読む頻度でプランが5つ選べるという点で、漫画は絶対無料で読みたい!という方や、漫画は購入して読みたいという方などに応じてプラン分けされているのがユーザーにとって優しいストアです。
またコミックシーモアは、本棚をきちんと整理したい人にもおすすめです。最大100個もの本棚を作ることができ、アプリ起動時にはパスワードが設定できるため、自分の世界で漫画を読みたい人はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
ストア名 | コミックシーモア |
マルチデバイス対応台数 | 5台 |
書籍の数 | 91万冊以上 |
鍵付き機能 | なし |
料金 | 無料 |
参考:コミックシーモア
楽天kobo│楽天ポイントを貯めて使える!
楽天koboは、その名の通り楽天グループが運営する電子書籍ストアです。1番の特徴としては、マルチデバイスの制限が無いというところではないでしょうか。基本的に各電子書籍ストアのマルチデバイス数は5台なので、5台以上シェアする予定がある方には最適ですね。
また、楽天koboは、他の楽天サービスで貯めたポイントで電子書籍を購入できたり、電子書籍を購入したポイントで、他のサービスの支払いにも使えるので、楽天ポイントを普段から溜めている人におすすめの電子書籍ストアです。
ストア名 | 楽天kobo |
マルチデバイス対応台数 | 無制限 |
書籍の数 | 約400万冊 |
鍵付き機能 | 不明 |
料金 | 無料 |
参考:楽天kobo
DMMブックス(旧DMM電子書籍)│多種多様の電子書籍を読むなら!
DMMブックスは、その名の通DMM.comが運営する電子書籍ストアです。約68万冊以上の多種多様なジャンルの書籍があり、特にズバ抜けて強みになっているのがアダルト系の書籍ではないでしょうか。利用方法としては、DMMブックスというアプリをダウンロードし、デバイスとしてはスマホやタブレット端末で読んだ方が便利なのでおすすめです。
また、DMMブックスも本棚に鍵がかけられる機能がついているため、ちょっと家族に秘密で購入した電子書籍も置いておけるので、あまり家族にみられたくない書籍を購入する人にとっては、最強のストアと言えるのではないでしょうか。
ストア名 | DMM電子書籍 |
マルチデバイス対応台数 | 無制限 |
書籍の数 | 68万冊以上 |
鍵付き機能 | あり(DMMブックス) |
料金 | 無料 |
参考:DMMブックス
U-NEXT│動画だけじゃないんです!
動画配信サービスで知られているU-NEXTですが、実は電子書籍なども読めてしまうのです。月額料金は2,189円と少しお高いですが、動画も視聴できて61万冊の電子書籍が読み放題なのはかなりお得なのではないでしょうか?
下記にU-NEXTの特徴を簡単にまとめております。
ストア名 | U-NEXT |
マルチデバイス対応台数 | 5台 |
書籍の数 | 61万冊以上 |
鍵付き機能 | なし |
料金 | 月額2,189円(税込) |
また、U-NEXTでは31日間の無料お試しも可能なので、電子書籍作品の種類はもちろんのこと、動画作品の種類もどんなものがあるのか試してみたい方は、こちらを利用してから検討するのも良さそうですね。
さらに、U-NEXTは月額2,189円(税込)で毎月1,200ポイントが付与される仕組みになっているので、新作映画や電子書籍の購入に使えます。
電子書籍だけでなく、動画配信サービスも両方楽しみたい!という方にはU-NEXTがおすすめです。
参考:U-NEXT
Renta!│漫画をレンタルするなら!
Renta!は株式会社パピレスが運営する漫画の種類が豊富な電子書籍ストアです。約50万冊以上の本があり、Renata!の強みは何と言ってもBL・TLの漫画の多さなのではないでしょうか。
ストア名 | Renta! |
マルチデバイス対応台数 | 非公開 |
書籍の数 | 約50万冊以上 |
鍵付き機能 | なし |
料金 | 無料 |
また、Renta!は読みたい漫画をレンタルできるので、他の電子書籍ストアとは一味違うストアですね。
どうしても電子書籍ストアとなると、書籍を購入する必要がありますが、Renta!では48時間レンタルというコースを選択することができるのです。
「この漫画読みたいけれど、買うまではいかないなあ…」という方にとってはお得すぎるサービスなのでは!
参考:Renta!
【まとめ】電子書籍は家族と共有する分には違法にならない
今回の記事では、電子書籍を共有する方法やメリット・デメリット、電子書籍が共有できるおすすめサービスを紹介しました。
友人同士や社内で電子書籍を共有するのは違反となってしまいますが、家族間でシェアする分には違反にはなりません。そのため、欲しかった本や漫画がある場合、家族で電子書籍を共有すればお得に購入できたり、お互いの趣味もシェアしたりなどができます。
ただその反面、自分がどんな書籍や漫画をダウンロードしたかが家族にバレてしまうので、使う際には注意が必要ですね…。
この記事が電子書籍ライフを楽しむみなさまのお役に立てたらうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!