楽天Koboの特徴を知りたい、楽天Koboがほかの電子書籍サービスとどう違うのかが気になるなど、楽天Koboについて知りたい人も多いのではないでしょうか。この記事では、楽天Koboの概要や使い方、メリット・デメリットについて口コミを交えて解説しています。
楽天Koboとは
楽天Koboとは、楽天グループの子会社Rakuten Kobo.Incが運営する電子書籍ストアです。
コミックやラノベ、小説、ビジネス書、雑誌などさまざまなジャンルの電子書籍は約400万冊以上のラインアップで、無料で読める作品も充実しています。
サービス登録は無料、月額利用料もかかりません。
楽天Koboで購入した書籍は、専用の電子書籍やスマホ、タブレット・PCなど、さまざまな端末で読むことができます。
また、電子書籍の購入で楽天ポイントが貯まります。
もちろん、貯まったポイントで電子書籍を購入できるので、楽天ポイントをよく使う人には特におすすめです。
楽天グループの書籍関連サービスにはほかに楽天ブックスがありますが、楽天Koboは電子書籍を扱うサービスで、楽天ブックスは紙の本やCDなど電子書籍以外の商品も取り扱うサービスという点が異なります。
なお、楽天Koboでは、AmazonのKindle Unlimitedのような定額読み放題サービスの提供はありません。
楽天Koboのメリット
楽天Koboには、電子書籍数が豊富、スマホ・PC・電子書籍リーダーどれでも利用できる、楽天ポイントが使えるなどのメリットがあります。
約600万冊の電子書籍が楽しめる
楽天Koboでは、各種ジャンルの電子書籍を約600万冊以上取り扱っています。
人気のコミックや小説、ライトノベル、ビジネス書、雑誌、洋書など幅広いジャンルの電子書籍がそろっていて、在庫切れのストレスなく読みたい本を探せます。
無料で読める作品も常に数千冊規模で準備されています。
専用リーダーやスマホ・PCでも使える
楽天Koboは、専用の電子書籍リーダーのほかスマホ・タブレット・PCなど各種の端末から利用可能です。
スマホやPCの場合、無料アプリをダウンロードして利用します。
楽天Koboは、Webブラウザでの利用はできません。
購入済みの本については、閲覧台数の制限はなく、前述の通り、手元のいろいろな端末を利用して楽しめる点もメリットです。
Kobo専用リーダーはリーズナブルな「kobo nia」、防水機能付きのエントリーモデル「kobo clara 2E」、大容量のスタンダードモデル「kobo libra2」、プレミアムモデル「kobo sage」、最上級モデル「kobo elipsa」の5種類が販売されています。
kobo sageとkobo elipsaのハイエンド2機は専用ペンで電子書籍に直接書き込みができます。
またkobo clara以上のモデルには防水機能があり、場所を選ばず読書を楽しめます。
楽天ポイントを利用できる
楽天Koboでは電子書籍の購入で楽天ポイントが貯まります。
電子書籍の購入では100円(税抜)に対して1ポイントの楽天ポイントが貯まります。
また、楽天Koboは楽天グループのSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象サービスでもあり、1回1,000円以上の購入があれば、その月は以降の楽天市場買い物ポイントが0.5倍アップします。
楽天ポイントで楽天Koboの電子書籍を購入することも可能です。
セール・キャンペーン・クーポンがある
楽天Koboは、楽天スーパーセール、お買い物マラソンなど、楽天グループ全体で定期的に行われるセールの対象になっています。
ショップ買い回りの合計額でポイントが最大10倍になるといったセールがあれば、楽天Koboも買い回りに使えるので、ポイントが貯めやすくなります。
さらに、楽天Koboの電子書籍は対象作品が30%オフ、40%オフになる期間限定クーポンがあり、クーポンを利用してお得に書籍を購入することもできます。
また、楽天Koboの初利用でポイントが得られるキャンペーンや、電子書籍を割引購入できるクーポンなどもあります。
楽天Koboのデメリット
楽天Koboにはデメリットもあります。楽天サービス利用のお得に特化している、支払い方法が少ない、アプリから購入できないなどのデメリットにより、なかには使いにくくなるケースも生じます。
楽天サービスを利用していない人にはお得感が少ない
楽天Koboで貯まる楽天ポイントは楽天市場での買い物に利用できます。
しかし、楽天市場や楽天グループのサービスをあまり利用していない人にとっては、ポイントアップキャンペーンなどがあってもお得感が少ないと言えます。
また、電子書籍の購入には楽天IDのアカウント登録が必要です。この点をわずらわしく感じる人もいるでしょう。
支払い方法が少ない
電子書籍の購入時に使える支払い方法は、クレジットカード(Visa、MasterCard、Diners、JCB、American Express)、一部のデビットカード、楽天ポイント、クーポン、楽天キャッシュなどがあります。
電子マネーやバーコード決済、キャリア決済などは利用できず、ほかの電子書籍サービスよりも支払い方法がやや限定されています。
電子マネー決済などを利用したいたいときには、不便を感じるかもしれません。
アプリからの購入ができない
電子書籍は、楽天Koboのサイトで購入しますが、iOS、Androidのどちらもアプリからは直接購入ができないため、アプリを開く前にWebブラウザや電子書籍リーダーで欲しい書籍を購入しておく必要があります。
購入してから改めてアプリを開く手間がある点がデメリットのひとつです。
楽天Koboの電子書籍リーダーを使用している場合は、専用リーダーから直接購入ができるので、楽天Koboのサイトとアプリを切り替える手間を減らしたい場合には、専用リーダーの使用がおすすめです。
購入したものは返品ができない
電子書籍の場合、商品の特性から基本的に購入後の返品ができないデメリットもあります。
他の電子書籍サービスでも返品はほぼ不可で、電子書籍のキャンセル対応を行っているのはAmazonなどごく一部に限られます。
楽天Koboでも電子コンテンツに欠陥や不具合があるケース以外は、作品のタイトルや巻数を間違えて購入した場合でも返品できないので注意が必要です。
購入時には、タイトルなどをよく確認してから購入するのがおすすめです。
ただし、電子書籍と紙の書籍を取り違えて購入した場合には、電子書籍を紙の書籍に交換することは可能です。
楽天Koboを実際に使った人の評判・口コミ
楽天Koboが使いやすいかどうかを知るには、実際の口コミ・評判が参考になります。
口コミ・評判をもとに、楽天Koboの良い点と悪い点を解説していきます。
楽天Koboの良い評判・口コミ
楽天Koboの良い口コミとしては、楽天カードを使いながら楽天Koboを利用しているとポイントがよく貯まるといったことから、割引率の高いクーポンが多いという内容もあり、読書がお値打ちで楽しめるものが目立ちます。
また「1冊の本を読み終えたあとで簡単に次の巻に読み進められる」といった、楽天Koboの専用リーダーやアプリが使いやすいと高く評価している口コミもありました。
楽天Koboの悪い評判・口コミ
なかには、楽天Koboの悪い評判・口コミもあります。
アプリでの直接購入ができない仕様への不満や、割引クーポンの利用条件が理解できず使えなかったという口コミもありました。
また人によっては、楽天Koboのアプリが使いづらいと感じるようです。スマホやタブレットのアプリは使いやすいけれど、PC版は使いにくいという口コミが見られました。
口コミから分かる楽天Koboがおすすめの人
実際に利用した人の口コミから、楽天Koboの大きなメリットは楽天ポイントだと分かります。
各種のキャンペーンでも楽天グループのサービスを普段から使っている人ほど効果的にポイントを貯めることができるので、楽天サービスを頻繁に利用している人には楽天Koboがおすすめです。
楽天Koboはスマホアプリや専用リーダーが使いやすいとの口コミも見られました。
専用リーダーは、最も安価なKobo Niaも含め現在発売されている全ての機種について、電子ペーパーを前面から照らすフロントライト方式の画面が採用されているので、長時間読んでも疲れにくくなっています。
読みやすさに加え、数週間単位で持続するバッテリーも魅力です。楽天Koboは専用リーダーでゆっくり本を読みたい人にもおすすめのサービスです。
楽天Koboの使い方【本を買う】
楽天Koboを利用するときの手順に関して、電子書籍の購入方法を解説していきます。
会員登録をする
楽天Koboを利用するには、楽天会員に登録してIDを獲得する必要があります。
すでに楽天会員になっている人は、楽天のIDを使って購入が可能です。まだ楽天会員になっていない人は、新しく会員登録するためにメールアドレスが必要です。
楽天会員に登録する場合には、以下の手順で行います。
- 楽天会員登録画面のページを開きます
- メールアドレス、希望するユーザID、パスワード、氏名・誕生日などの「基本情報」、住所・電話番号などの「本人連絡先」、「クレジットカード情報」、ニックネーム、秘密の質問/答えなどの「その他の情報」を入力します
- 「個人情報保護方針」を読み、「同意して次へ」をクリックします
- 入力内容を確認して登録します
Webブラウザ・リーダーから本を探す
楽天koboはアプリからは書籍が購入できないため、Webブラウザまたは専用リーダーで書籍を購入します。
楽天Koboで電子書籍を購入する手順は以下の通りです。
- Webブラウザやリーダーで楽天ブックスの公式ホームページを開き、「電子書籍(楽天Kobo)」を開きます
- 「キーワードから探す」欄に、探している書籍の作品名、ジャンル、キーワードなどを入力して買いたい本を検索します
買い物かごに入れる・注文をする
購入したい書籍を見つけたら、買い物かごに入れて購入します。
使いたいクーポンがある場合には、ここで選んで割引料金を適用することが可能です。
楽天Koboの専用リーダーでは各種クーポンが利用できないため、クーポンを利用したいときにはWebブラウザから購入しなければなりません。
- 購入する商品を買い物かごに入れて「ご購入手続き」をクリックします
- 楽天IDとパスワードを入力、ログインします
- 支払い方法を決めます
- 注文内容確認のページで、注文する商品、支払い方法を確認、使用するクーポンやポイントを設定します
- 「注文内容を確定する」をクリックして「注文ありがとうございました」と表示されたら購入完了です
楽天Koboの使い方【本を読む】
楽天Koboで購入した書籍は、PC・スマホ・タブレット・専用リーダーなどさまざまな端末から読むことが可能です。
各端末によって、本の読み方にも違いがあります。
スマートフォン・パソコン
アプリで書籍を読むときには、APPストア、Goople Playなどのアプリストアなどから楽天Koboのアプリをダウンロードします。
スマートフォン・パソコンで楽天koboを閲覧する方法を解説します。
- 使いたい端末に楽天Koboのアプリをダウンロードしインストールします
- ダウンロードしたアプリに楽天IDとパスワードを入力してログインします
- Webブラウザ上で購入した書籍がライブラリに表示されます。目的の書籍をタップしてダウンロードします
- ダウンロードが完了した本は、タップして読み始められます
ダウンロードした書籍は、オフラインの状態でも読書可能です。
購入した書籍がライブラリに表示されない場合には、同期エラーなどにより反映されていないケースが考えられます。
その際は、マイライブラリで書籍が「同期ON」になっているか確認して、同期されていなかった場合には同期を行いましょう。
それでも表示されないときには、一度ログアウトし、ログインし直してみたり、設定からアカウントの修復を試みたりしてみてください。
電子書籍リーダー
最初に初期設定を行います。初期設定には電子書籍リーダーのほか、PCとmicroUSBケーブルが必要です。
楽天Kobo電子書籍リーダーで本を読む方法を解説します。
- PCに楽天Koboデスクトップアプリをダウンロードしてインストールします
- インストールした楽天Koboデスクトップアプリを起動して「電子書籍リーダーをセットアップ」をクリックします
- 電子書籍リーダーの電源を入れて「日本語」をタップ、「PCにUSB接続してセットアップ」をタップします
- PCと電子書籍リーダーを付属のMicroUSBケーブルで接続します
- 「セットアップ開始」をクリックします
- 楽天IDとパスワードでログインをして、ソフトウェアの更新が終わるまで待ちます
- 「セットアップが完了しました!」と表示されたら「次へ」、「新機能」が表示されたら「OK」をクリックして初期設定が完了です
PCと電子書籍リーダーをWi-Fiやケーブルで接続してダウンロード済みの書籍を同期し、オフラインで読むことも可能です。
楽天Kobo電子書籍リーダーの便利な機能
楽天Kobo電子書籍リーダーには、防水機能、ページめくりボタン、書き込み機能など便利な機能があります。
さまざまな機能を知っておくと、より快適な読書が可能です。
防水機能
「kobo sage」「kobo libra2」「kobo clara 2E」の3機種にはIPX8規格に準拠した防水機能が搭載されており、お風呂、ビーチなどアウトドアでの読書、料理中のレシピの確認など、水濡れしやすいシチュエーションでも使えます。
アクティブに読書ツールを持ち歩きたい人におすすめです。
ページめくりボタン
「kobo sage」と「kobo libra2」には物理ボタンの「ページめくりボタン」があり、機器もカーブして厚みがある持ちやすい形に工夫されています。
片手で操作したい時もページめくりボタンで操作ができるので、つり革を持ちながら読書したい場合や、タッチペンなどを手に読書したい場合などに最適です。
書き込み機能
「kobo elipsa」と「kobo sage」には書き込み機能が搭載されています。
この2機種では専用のスタイラスペン(タッチペン)を使って書籍のページに手書きで直接目印を付けたり、メモを書き込んだりできます。
書き間違えても、スタイラスペンの消去ボタンで書き込んだ内容を簡単に削除できます。
楽天Koboの無料範囲
楽天Koboのアプリ利用には料金がかかりません。
コミックや小説などの無料作品も充実しているので、書籍を購入しなくても気軽に楽しめます。
楽天Koboには、Amazonの「Kindle unlimited」、Yahoo! の「読み放題プレミアム」などに相当する有料の定額読み放題サービスはありませんが、その代わりに無料作品の数が多く、さまざまな書籍を楽しめます。
1日1話を無料で読める「話読み」サービスもあり、無料で楽しめる範囲は非常に広くなっています。
なお、無料作品を読む場合でも「0円」での購入手続きが必要です。価格が0円と表示されていることを確認して購入手続きを行いましょう。
楽天KoboとKindleの比較
電子書籍ストアは、楽天Kobo以外にもさまざまなサービスがあります。
ここからは、有名な電子書籍ストア「Amazon Kindle」と楽天Koboとの違いを比較して解説していきます。
Kindleとは
Kindleとは、Amazon社の提供している業界最大規模の電子書籍サービスです。インターネット上のKindleストアで販売されている電子書籍は和書約100万冊、洋書約600万冊と豊富です。Kindleストアで購入した書籍は、専用の電子書籍リーダーKindleや、スマホ、タブレット、PCなどで楽しめます。
専用の電子書籍リーダーは読書に特化したシンプルな機能を持つ端末で、長時間持続するバッテリー、直接照らさないフロントライト方式の目に優しい画面、1台で数百から数千冊保存できる大容量ストレージなどの便利な機能が特徴です。
楽天KoboとKindleの比較
楽天Koboは作品数が400万冊以上で、定額読み放題プランはありませんが、常時数千冊以上の無料書籍が利用できます。
アプリを使用する端末の台数制限がなく、楽天グループのキャンペーンでポイントが貯まりやすいという特徴もあります。
これに対してKindleのストアは700万冊以上、無料書籍数は1万冊以上あり、月額980円(税込み)で200万冊以上が読み放題の定額プラン「Kindle Unlimited」もあります。
ただし、Kindleでは同じ本を同時に利用できる端末の数は6台までです。
また、Amazonには電子書籍に対応しているキャンペーンはあまり多くなく楽天Koboに比べるとポイントを貯めにくいと言えます。
ポイントをお得に貯めたい人、セールやキャンペーン利用を重視する人や、端末の台数を無制限で使いたい人には楽天Koboがおすすめです。
ただし楽天には定額読み放題プランがないため、読書量が多く読み放題を活用したい、Amazonポイントを貯めたいという人にはKindleが適しています。
まとめ
楽天KoboはRakuten Kobo.Incが運営する電子書籍ストアで、幅広いジャンルの電子書籍が提供され、無料で読める作品も豊富です。
評価・口コミからは、電子書籍の作品数が多い、電子書籍リーダーが使いやすい、ポイントを貯めやすいなどのメリットがうかがえます。
ただし、楽天グループのサービスをあまり使っていない人にはお得感が少ないなどのデメリットもあるため、自分に合うサービスかどうかをチェックしてから活用するのがおすすめです。