【端末・時間別】WiMAXの通信速度は？リアルな実測値を徹底調査！

WiMAXは工事不要で手軽に利用でき、データ容量無制限が魅力のWi-Fiサービスです。

下り（ダウンロード速度）が最大通信速度は4.2GHzと、一般的な光回線の1GHzを上回っています。
しかし上記は最大値であり、実際にはどれくらいの通信速度なのか、快適にインターネットを利用できるかなど、リアルな利用状況を理解しておかないと、契約してから「通信速度が遅い」や「通信が繋がらない」と後悔する事態になりかねません。

本記事では、WiMAXの通信速度について、リアルな実測値や他社インターネット回線との実測値比較、ユーザーの評判・口コミなどを解説します。

後半には、おすすめの安いプロバイダも紹介しますので、WiMAXが自分の利用環境や用途に適しているか判断する参考にしてください。

【結論】WiMAXの速度は遅い？実際の通信速度を紹介！

WiMAXは、下り最大4.2Gbpsの通信速度を誇るWi-Fiサービスです。
実際の通信速度では、平均ダウンロード速度が約150Mbps、平均アップロード速度が約25Mbpsと、十分な速度が測定されています。

インターネットを快適に利用するために必要な速度の目安は、オンライン会議や高画質動画視聴で10～20Mbps程度、オンラインゲームで30Mbps以上です。
WiMAXはこの目安を大幅に超える通信速度を提供しているため、インターネットを快適に利用できる通信サービスと言えるでしょう。

ただし、実際の通信速度は、時間帯や使用場所、ルーター端末によっても変動するため、自分の使用状況とは一致しない可能性があることを把握しておくことが大切です。

【端末・時間別】WiMAXの実際の通信速度（実測値）を調査！

WiMAXの通信速度を調べる際は、最大通信速度ではなく、実際の通信速度（実測値）を確かめることが重要です。

実測値とは、ユーザーが使用する際のリアルに計測された平均速度であるため、実際の使用状況により近い通信速度になります。

ここでは、快適な通信速度の目安や、WiMAXの通信速度について機種別や時間帯別の実測値を紹介します。
自分の用途と比較して、WiMAXを利用するイメージをつかむ参考にしてください。

快適にインターネットを利用できる速度の目安

快適にインターネットを利用するために必要な通信速度は、用途によって目安が異なります。
ストレスなく利用するにはどの程度の通信速度があると良いか、自分の状況にあわせて把握しておくと良いでしょう。

また、タイムラグの大きさを表すPing値（応答速度）も、スムーズな通信ができるかの重要な指標になります。
Ping値は数字が小さいほどタイムラグが少なくなるため、目安は「50ms以下」です。

ただし、オンラインゲームを快適に遊びたい場合は、Ping値15ms以下が理想です。

用途	通信速度の目安
Webサイトの閲覧 メール・SNSの送受信	1～10Mbps
動画視聴	標準画質：3Mbps 高画質：5Mbps 4K動画：20Mbps
オンライン会議	10Mbps
オンラインゲーム	30～100Mbps Ping値：15ms以下

WiMAXの機種別の通信速度（実測値）

	機種名	平均ダウンロード速度	平均アップロード速度	平均Ping値
ホームルーター	Speed Wi-Fi HOME 5G L13	165.84Mbps	26.54Mbps	46.32ms
	Speed Wi-Fi HOME 5G L12	185.8Mbps	32.76Mbps	36.97ms
	Speed Wi-Fi HOME 5G L11	155.1Mbps	29.04Mbps	47.96ms
ポケット型Wi-Fi	Speed Wi-Fi 5G X12	100.05Mbps	15.24Mbps	45.35ms
	Speed Wi-Fi 5G X11	182.68Mbps	37.29Mbps	38.04ms
	Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01	99.0Mbps	17.65Mbps	50.72ms

出典：みんなのネット回線速度

ホームルーターでは、ダウンロード速度が155～185Mbps、アップロード速度が26～32Mbpsと、機種によらず安定した速度を提供していることがわかります。
一方で、ポケット型Wi-Fiでは、ダウンロード速度が99～182Mbps、アップロード速度が15～37Mbpsと、機種による速度差が大きい測定結果となっていました。

また、応答速度を表すPing値はいずれも40ms前後で、スムーズな通信をする目安である50ms以下を満たしています。

どの機種であっても快適にインターネットを利用できる実測値ですが、通信速度や安定性を重視する方はホームルーターの利用を検討してみると良いでしょう。

WiMAXの時間帯別の通信速度（実測値）

時間帯	平均ダウンロード速度	平均アップロード速度	平均Ping値
朝	184.49Mbps	32.64Mbps	39.9ms
昼	134.83Mbps	24.53Mbps	47.0ms
夕方	145.23Mbps	24.67Mbps	44.11ms
夜	136.63Mbps	22.28Mbps	45.12ms
深夜	195.95Mbps	32.63Mbps	42.38ms

出典：みんなのネット回線速度

WiMAXに限らず、インターネット回線は時間帯によって通信速度が変動します。
とくに、利用者が集中する昼休みや夜の時間帯は、回線が混雑して通信速度が遅くなることが多いです。

WiMAXであれば混雑しやすい時間帯でも、平均130Mbps以上のダウンロード速度と安定した通信環境を整えられます。

時間帯以外にもWiMAXの通信速度が遅くなる原因はいくつかあり、それらの解決策を「WiMAXの速度が遅い場合の対処法」で紹介しているため、あわせて参考にしてください。

WiMAXの通信速度（実測値）を他社ポケット型WiFi・光回線・ホームルーターと比較

ここでは、WiMAXの実測通信速度（実測値）について、他社インターネット回線サービスと比較して紹介します。

ポケット型Wi-Fiでは、他社よりもWiMAXの方が速い通信速度を実現しています。
また、他社ホームルーターとの比較でも、WiMAXの通信速度やPing値が優れていることがわかります。
工事不要で利用できるポケット型Wi-Fiやホームルーターを選ぶ際は、WiMAXを検討するのがおすすめです。

一方で、光回線の通信速度には及ばず、大容量通信が必要なオンラインゲームで遊ぶ場合などは光回線を検討するのが良いでしょう。

通信サービスを検討する際は、各サービスで紹介されている最大通信速度だけでなく実測値にも注意して、事前に確認しておくことをおすすめします。

回線種別	サービス名	平均ダウンロード速度	平均アップロード速度	平均Ping値
WiMAX 【ホームルーター】	GMOとくとくBB WiMAX	189.43Mbps	14.73Mbps	39.26ms
WiMAX 【ポケット型Wi-Fi】	GMOとくとくBB WiMAX	111.0Mbps	14.07Mbps	45.94ms
ポケット型Wi-Fi	ドコモ（eximo）	66.53Mbps	12.75Mbps	40.94ms
	ソフトバンク	18.25Mbps	8.92Mbps	73.1ms
	Rakuten WiFi Pocket Platinum	25.57Mbps	15.77Mbps	53.75ms
光回線	ドコモ光	307.64Mbps	327.63Mbps	18.2ms
	ソフトバンク光	337.43Mbps	368.72Mbps	15.75ms
	楽天ひかり	230.71Mbps	227.83Mbps	18.38ms
ホームルーター	ドコモ home 5G	185.61Mbps	19.29Mbps	46.55ms
	Softbank Air	118.89Mbps	9.34Mbps	45.89ms
	Rakuten Turbo	109.34Mbps	43.74Mbps	49.9ms

出典：みんなの回線速度

WiMAXの通信速度に関するリアルな評判・口コミを調査

良い評判・口コミ	悪い評判・口コミ
これまでと比較にならないくらい速い 光回線に匹敵するダウンロード速度 オンライン会議でも不満なし 通信が安定している	5G・4Gの切り替わりが安定しない ラグがあるため、FPSには不向き 5G対応エリアが限定的 時間帯によって速度制限がある

WiMAXの通信速度についての評判・口コミでは、通信の速さを評価する声が多く挙がっています。
光回線並みのダウンロード速度が出ることもあるなど高評価となっています。

ほかにも、動画視聴やオンライン会議でも不満なく使えることや、安定した通信で良い評価を得ていました。

一方で、5G対応エリアが一部地域に限られていたり、ラグがあるためFPSなどのオンラインゲームには向かなかったりするなどの悪い評判・口コミも見受けられます。

契約してから困らないように、このような実際のユーザーの評判・口コミを踏まえて、WiMAXが自分に合っているか検討するのがおすすめです。

【解除されない？】WiMAXの速度制限に関する注意点

WiMAXでは、2022年2月に、直近3日間のデータ通信量が15GBを超えた場合の速度制限は撤廃されました。
しかし、混雑する時間帯やプラスエリアモードでは、通信速度が制限される場合があります。

ここでは、WiMAXの速度制限について注意しておきたいポイントを解説します。

WiMAXのギガ放題プラスの速度制限

WiMAX+5G対応プランの「ギガ放題プラスS」では、直近3日間の通信量による速度制限は撤廃されたものの、短期間に大量のデータ通信を利用した場合に、混雑する時間帯の通信速度を制限される可能性があります。

WiMAX公式サイトには、速度制限の対象となる明確な通信量の記載がありませんが、大容量通信を繰り返し行うことは控えるよう注意が必要です。

WiMAXのプラスエリアモードの速度制限

WiMAXの「プラスエリアモード」では、月30GBのデータ容量制限があることに注意しましょう。

「プラスエリアモード」はより広いエリアで高速通信を利用できる便利な有料オプションですが、月間通信容量が30GBを超えた場合、通信速度が最大128kbpsに制限されてしまいます。

通信制限は翌月1日にならないと解除されません。
ただし、スタンダードモードに切り替えれば通常通りの通信速度で利用可能です。

「プラスエリアモード」を利用する際は容量制限に気をつけて、必要に応じてスタンダードモードと使い分けると良いでしょう。

WiMAXの速度が遅い場合の対処法

WiMAXを使っていて速度が遅いと感じる場合は、ルーター端末や通信制限、通信障害など、いくつかの原因が考えられます。
ここでは、WiMAXの速度が遅い場合の対処法を解説しますので、参考にしてください。

①ルーターを再起動する

ルーター端末を長時間使い続けていると、気づかぬうちに不具合が生じ、通信速度が遅くなることがあります。

端末を再起動したり、システムアップデートを実施したりすることで、通信速度が改善する可能性があります。
あわせて、WiMAXを利用するデバイス側も再起動すると良いでしょう。

②接続する周波数を切り替える

通信速度が遅くなっている原因のひとつとして、電子レンジなどの家電やBluetoothによる電波干渉が考えられます。

この場合は、端末の設定から周波数を5GHz帯に切り替えてみてください。
5GHz帯ならばほかの機器からの電波干渉を受けにくく、安定して通信できます。

ただし、5GHz帯は障害物には弱いため、利用する場所に応じて2.4GHzと比較しながら、通信状態が良くなる方を選ぶようにしましょう。

③ルーターの置き場所を変える

Wi-Fiルーターは、周辺の環境によって電波の影響を受けやすいため、置き場所を変えるだけで通信速度が改善する可能性があります。

ルーターの周辺やデバイスとの間に障害物がなくなるように、できるだけ見通しが良い場所に置くのがおすすめです。

④通信制限や通信モードを確認する

WiMAXの通信速度が遅い原因として、速度制限にかかっている可能性があります。

速度が遅いと感じたのが夜などの混雑する時間帯であれば、一定期間内に大量の通信を行ったための通信制限と考えられます。
時間を改めて利用するか、スマートフォンのテザリング機能を活用すると良いでしょう。

また、プラスエリアモードで月30GBを超えた場合は、翌月1日の制限解除まで待つか、スタンダードモードに切り替えれば、速度制限なく通信が利用できます。

⑤通信障害が発生していないか確認する

端末や利用環境に問題がなくても、WiMAXの回線に通信障害などのトラブルが発生している可能性があります。

通信障害が発生している場合は、WiMAXプロバイダの公式サイトで発表されます。
また、X（旧Twitter）などで、「通信速度が遅い」という口コミ投稿からわかる場合もあるでしょう。

自分の利用状況に問題がない場合は、WiMAX側で通信障害が起きていないかチェックしてみてください。

【どこで契約すればいい？】おすすめの安いWiMAXプロバイダ3選

WiMAXのプロバイダから厳選した、おすすめの安いプロバイダ3選を紹介します。

WiMAXはプロバイダが異なっても、通信回線は同一のため最大通信速度に違いはありません。
キャンペーンや端末代金などを含めた実質の料金や、契約期間などを比較して、自分にあったプロバイダを選ぶと良いでしょう。

サービス名	実質月額料金（税込）	月額料金（税込）	端末代金（税込）	契約期間	平均通信速度（実測値）	キャンペーン
GMOとくとくBB 公式サイト	3,845円	1か月目：1,375円 2か月目以降：4,807円	0円 ※端末購入サポート適用時	なし	ダウンロード：183.5Mbpsアップロード：14.07Mbps Ping値：39.43ms	最大104,220円キャッシュバック
Broad WiMAX 公式サイト	4,667円	スタンダードプラン：3,773円 期間なしプラン：4,378円 ※37か月目以降、どちらも4,950円	880円/月 ※36回分割払いの場合	スタンダードプラン：2年間 期間なしプラン：なし	ダウンロード：114.35Mbpsアップロード：19.45Mbps Ping値：72.84ms	初期費用無料キャンペーン 他社契約解除料キャッシュバック
BIGLOBE WiMAX +5G 公式サイト	4,188円	1～24か月目：3,278円 25か月目以降：4,928円	770円/月 ※36回分割払いの場合	なし	ダウンロード：126.62Mbps アップロード：11.85Mbps Ping値：41.77ms	11,500円キャッシュバック

WiMAXの速度についてよくある質問

WiMAXが自分に合ったサービスか把握するために、WiMAXの速度に関するよくある質問を確認して事前に疑問を解消しましょう。

①WiMAXでオンラインゲームやビデオ会議は問題なくできる？

ビデオ会議はストレスなく快適に利用できます。
ただし、端末は電波の届きやすい場所に置きましょう。
速度が遅い場合は「WiMAXの速度が遅い場合の対処法」で解決策を紹介しているので、参考にしてみてください。

一方、オンラインゲームは、ラグが発生しストレスを感じやすいため、本格的に遊ぶには向いていません。

②WiMAXの速度制限がかかる条件は？

WiMAX+5G対応プランでは、短期間に大量のデータ通信を利用した場合に、混雑する時間帯の通信速度を制限される可能性があります。
ただし、速度制限の対象となる明確な通信量の記載はありません。

プラスエリアモードでは、月間通信容量が30GBを超えた場合、通信速度が最大128kbpsに制限されます。

③WiMAXの速度制限を解除する方法・裏ワザは？

WiMAXの通信速度制限を解除するための裏ワザはありません。

通信制限が解除されるタイミングまで待ちましょう。
ただし、プラスエリアモードの容量超過による制限は、スタンダードモードに切り替えれば、通常速度での通信が可能です。

④WiMAXは他の通信サービスと比較して速度が遅い？

他社ホームルーターやポケット型Wi-Fiと比較すると、WiMAXの通信速度の方が速いです。
一方で、光回線よりは遅いため、オンラインゲームなど大容量通信が必要ならば光回線を検討すると良いでしょう。

回線種別	サービス名	平均ダウンロード速度	平均アップロード速度	平均Ping値
WiMAX 【ホームルーター】	GMOとくとくBB WiMAX	189.43Mbps	14.73Mbps	39.26ms
WiMAX 【ポケット型Wi-Fi】	GMOとくとくBB WiMAX	111.0Mbps	14.07Mbps	45.94ms
ポケット型Wi-Fi	ドコモ（eximo）	66.53Mbps	12.75Mbps	40.94ms
	ソフトバンク	18.25Mbps	8.92Mbps	73.1ms
	Rakuten WiFi Pocket Platinum	25.57Mbps	15.77Mbps	53.75ms
光回線	ドコモ光	307.64Mbps	327.63Mbps	18.2ms
	ソフトバンク光	337.43Mbps	368.72Mbps	15.75ms
	楽天ひかり	230.71Mbps	227.83Mbps	18.38ms
ホームルーター	ドコモ home 5G	185.61Mbps	19.29Mbps	46.55ms
	Softbank Air	118.89Mbps	9.34Mbps	45.89ms
	Rakuten Turbo	109.34Mbps	43.74Mbps	49.9ms

出典：みんなの回線速度

⑤WiMAX+5GとWiMAX2+の違いは何？

WiMAX+5Gは、WiMAX2+の後継サービスで、下り最大通信速度や接続エリアの広さ、速度制限の有無などの違いがあります。

まとめ

本記事では、WiMAXの通信速度について、端末別、時間帯別のリアルな実測値や他社インターネット回線との比較、速度が遅い場合の対処法などを解説しました。

WiMAXなどのインターネット回線を選ぶ際には、実際の通信速度やユーザーのリアルな評判・口コミを参考にすると、利用しているイメージをつかみやすくなるでしょう。

自分がWiMAXを利用するシーンや用途などをあらかじめ明確にしておけば、自分にピッタリのサービスを選びやすくなります。

WiMAXは最大通信速度4.2Gbpsを誇り、実測値でも日常でインターネットを快適に利用できる速度を提供しています。
本記事を参考に、自分に合ったWiMAXプロバイダを選び、インターネット環境を充実させてください。