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安部公房は1924年生まれの日本の小説家、劇作家、演出家。東京都出身。東京大学医学部卒業。
筆名は安部公房「あべ・こうぼう」。本名は「きみふさ」。1943年、東京帝国大学医学部医学科に入学。在学中に『終りし道の標べに』でデビュー。実存主義的な作家として知られる。1951年、『不思議の国のアリス』に触発されて執筆した『壁　S・カルマ氏の犯罪』が、超現実主義的作風で話題を呼び芥川賞を受賞した。
幻想文学に留まらないスリップストリームやメタフィクションと言った技法を実践。推進した前衛文学者として世界中で高評価を得ている。三島由紀夫らとともに第二次戦後派の作家とされた。1993年満68歳没。

【主な受賞作品】

• 『壁　S・カルマ氏の犯罪』

  1951年　第25回芥川龍之介賞

  『幽霊はここにいる』

  1958年　第5回岸田演劇賞

  『砂の女』

  1962年　第14回読売文学賞・フランス最優秀外国文学賞

  『友達』

  1967年　第3回谷崎潤一郎賞

  『砂の女』

  1974年　フランス最優秀外国文学賞