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負けること、すなわち「考える」こと―厳しいプロの世界で「負け」は忌避されがちなテーマであり、多くは語られない。だが、「負けることで学ぶ事の大きさを知る」を流儀としてきた野村氏は、実は日本でいちばん負けた監督でもあり、その成績自体が正しい負け方を知り、「負け」を次につなげてきたことを証明している。負けをどう生かすかについて一家言のある野村氏が、野球ファンばかりでなく、国際競争力の低下、リストラなど最近の「負け」志向で閉塞感漂うビジネスパーソンに、明日の勝利につなげる流儀を語る。
目次 :プロローグ 侍ジャパンが負けから学んだもの―「第4回WBC」準決勝敗退の教訓(「基本の大切さ」をあらためて思い知らされたアメリカ戦;まだまだ発展途上にある小林に成長をみたプレー ほか);第1章 「外野手出身監督」では常勝チームは作れない―負けを次に生かすことができない監督たち(優勝するに値しないチームが優勝するという現実;「大谷がいたから勝てた」日本ハムに危惧されること ほか);第2章 今のプロ野球を見て、現有戦力で足りないもの―優勝できないのには、れっきとした根拠がある(セよりパのほうが実力があるという現実;ソフトバンクが負けたのは監督のせい ほか);第3章 「あのときの負け」が本当に意味すること―「1563敗、76分」の私が伝えたい勝利につなげる敗北学(歴代監督最多の「1563敗」から学んだこと;「野球は根性」ではなく「頭でするものだ」―南海兼任監督に就任当初、着手した改革点 ほか);第4章 「負け」を次に生かせるリーダーの条件―栄光は敗北から始まることを肝に銘じろ(組織はリーダーの力量以上に伸びない;「負けに不思議の負けなし」と言い続ける理由 ほか)
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